認定スクラムマスター(CSM)を取得する
スクラム開発を極めるには?認定スクラムマスター(CSM)
今後の開発現場において積極的にスクラム開発を導入していくことを検討しているのであれば、「認定スクラムマスター(CSM)」を取得してスクラム開発を極めるのはいかがでしょうか。認定スクラムマスターとは、ScrumAllianceが認定している資格です。スクラムマスターは、チームの調整役として様々な問題点を扱う重要な役割があるので、スクラム開発についてしっかりと理解を深めておく必要があります。既に現場でスクラム開発を導入しているのであれば様々な問題にも直面しているかもしれませんが、認定スクラムマスターを取得することによって、スクラム開発についての考え方の軸がしっかりとしたものとなり、実践に役立てることができるようになるでしょう。
この資格を取得するためには
認定スクラムマスターの試験はオンラインで受験することができますが、受験資格を得るためには2日間の認定スクラムマスター研修を受ける必要があります。研修では、スクラムの歴史や理論、ロールモデルなど、スクラム開発を行う上で理解しておくべき基礎から応用までしっかりと学ぶことができる内容となっています。参加者の中にはスクラム開発経験者も大勢いて、ワークショップでは実践的なことをゲームで楽しみながら体感することができるので、チームに戻ってメンバーにスクラムを教えるのにも大いに役立ちます。研修の受講費用は決して安くありませんが、投資するだけの価値が十分にある内容です。
研修に参加して実感すること
認定スクラムマスター研修に参加をすると、スクラム開発を実践している人や関心のある人達と出会うことができます。日本では、スクラム開発を採用している現場がまだそれほど多くないので、スクラムのことを知らない人も少なくありませんが、研修ではスクラム開発実施歴の長い参加者などもいて、研修の内容のみならず良い刺激を受けることができます。参加者はそれぞれスクラム開発について学びたいという意欲が強い人ばかりなので、具体的な質問もどんどん飛び出し、会場は熱気ある雰囲気が溢れていてかなり楽しめる内容です。研修は英語で行われますが、同時通訳があるので英語力にあまり自信のない人でも安心して受講することができます。
日本の開発現場にスクラム開発を忠実に適用するためには、まだまだ超えなければならないハードルがいくつもあるのは事実ですが、スクラム開発とはどのようなものなのかがはっきりと理解できていないことも背景にあるので、認定スクラムマスターとしてスクラムを理解した人がそれを仲間にしっかりと伝え、チームで成長するための努力を進めていけば、現場の状況は必ず変化していくことでしょう。
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経験があれば転職・フリーランスも
スクラム開発を経験したエンジニアは、その開発手法により培った高いコミュニケーション力と新しい環境への順能力を武器に、転職やフリーランス成功への道が開けます。ただし、キャリアアップを視野に入れて行動を試みるエンジニアは数多くいることを忘れてはなりません。そうしたライバルと差をつけ成功させるには、有益な情報収集と強力なサポート力を期待できる転職エージェント選びが重要です。良い仕事に巡り合うためにも、転職エージェントやフリーランス向けエージェントは慎重に選びましょう。
「スクラム現場ガイド」読書会に参加する
思ったようにチームが機能せず、せっかくスクラム開発を採用していてもそれが成果につながらなくて迷いを感じている人や、これからスクラム開発を採用してみようと考えている人であれば、「スクラム現場ガイド」読書会に参加してみるとスクラム開発についての理解を深めることができ、問題の解決方法を見つけることができるでしょう。この会は「スクラム現場ガイド」を持参することができる人であれば、誰でも無料で参加することができます。
方向性を決める舵取り役「プロダクトオーナー」
スクラム開発のチームに関わるメンバーは少数で、何をするにしても全員で情報を共有しながら一緒に考えて行動するのが原則です。そのため、メンバーに指示を与えるような役割を持つ人はいませんが、情報を提供する役割を担う「プロダクトオーナー」がチームの舵取り役となります。プロダクトオーナーは、開発するプロダクトについてのことやメンバーのことなどについての詳細な情報を把握し、必要な情報をまとめてチームに提示し、全員で共有できるようにします。