スクラム開発の有用性
「スクラム開発」という言葉をご存知でしょうか。スクラム開発とは、アジャイル型のシステム開発手法のひとつです。プロジェクトチームのメンバー全員が考えて行動し、目的達成に向けて協力し合って開発を進める手法で、その名の通りラグビーのスクラムが語源となっています。スクラムがうまく機能しなかったり、スムーズに軌道に乗らずに頓挫してしまうなどという問題点もありますが、しっかりと機能すれば生産性が上がります。
チーム一丸となってプロジェクトを進めるスクラム開発
システム開発といえば、要件定義を基にした設計から開発、テスト、運用まで、上から水が流れるように工程が進むウォーターフォール型の手法がかつては主流でしたが、もうひとつの手法であるアジャイル型の「スクラム開発」では、開発作業を行うエンジニア側とクライアントが共同で開発を行います。プロジェクト全体のゴールは同じでも、優先度の高い機能をしっかりと作り込んでいくことができるこの手法は、システム開発で生じる様々なリスクを軽減することができます。More
必要なメンバーとその役割
少人数のメンバーが集まって短期間で開発を行うスクラム開発では、どんなに些細な問題でもチーム全体で情報を共有します。原則としてメンバー全員が同じ立場で仕事を行いますが、情報を包括的に把握し、チームに提示することができる責任者や調整者の役割を担う人がいます。プロダクトオーナーはチームの舵取り役として情報提供を行い、スクラムマスターはチームが抱える問題を集め、メンバー全員で考えて解決できるように調整します。More
スクラム開発を極めるには?
「スクラム現場ガイド」という書籍の読書会や認定スクラムマスター資格(CSM)の研修など、スクラムを理解し実践に活かすための勉強方法を上手に活用すれば、開発現場はもっと活気のあるものになりますし、それに伴って成果も出せるようになります。また、日本の開発現場ではまだ希少なスクラム開発の経験があれば、キャリアアップのための転職やフリーランスへの転身を考える際に、魅力的な人材としての自己アピール材料にもなります。More
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経験があれば転職・フリーランスも
スクラム開発を経験したエンジニアは、その開発手法により培った高いコミュニケーション力と新しい環境への順能力を武器に、転職やフリーランス成功への道が開けます。ただし、キャリアアップを視野に入れて行動を試みるエンジニアは数多くいることを忘れてはなりません。そうしたライバルと差をつけ成功させるには、有益な情報収集と強力なサポート力を期待できる転職エージェント選びが重要です。良い仕事に巡り合うためにも、転職エージェントやフリーランス向けエージェントは慎重に選びましょう。
「スクラム現場ガイド」読書会に参加する
思ったようにチームが機能せず、せっかくスクラム開発を採用していてもそれが成果につながらなくて迷いを感じている人や、これからスクラム開発を採用してみようと考えている人であれば、「スクラム現場ガイド」読書会に参加してみるとスクラム開発についての理解を深めることができ、問題の解決方法を見つけることができるでしょう。この会は「スクラム現場ガイド」を持参することができる人であれば、誰でも無料で参加することができます。
方向性を決める舵取り役「プロダクトオーナー」
スクラム開発のチームに関わるメンバーは少数で、何をするにしても全員で情報を共有しながら一緒に考えて行動するのが原則です。そのため、メンバーに指示を与えるような役割を持つ人はいませんが、情報を提供する役割を担う「プロダクトオーナー」がチームの舵取り役となります。プロダクトオーナーは、開発するプロダクトについてのことやメンバーのことなどについての詳細な情報を把握し、必要な情報をまとめてチームに提示し、全員で共有できるようにします。