スクラム開発チームのスプリントのサイクル

スクラム開発の有用性

そこが知りたいスクラム開発

スプリント(期間単位)のサイクル

スプリント(期間単位)のサイクル

チーム一丸となってプロジェクトを進めるスクラム開発

スプリントとは

スクラム開発における「スプリント」とは、短期間に行われる開発を1つの単位として表す時に使う言葉です。スプリントの大まかな流れは、「スプリントプランニング」から始まり、「デイリースクラム」を毎日実施しながら開発を進行させて、最終的な振り返り作業である「スプリントレトロスペクティブ」で終わることをひとつのサイクルとしています。スクラム開発は、スプリント内で細かい変更や修正があっても柔軟に対応することが可能で、後で大きな問題が発生して時間をロスしてしまうリスクを大幅に減らすことができるだけでなく、プロダクトの品質もできる限り高いものに近づけていくことができるので、クライアントにとっても作業者にとってもメリットが大きいのが特徴です。では、さらにスプリントについて詳しく見てみましょう。

最初に行うこと

スプリントは、「スプリントプランニング」という工程からスタートします。スクラム開発では、実装やテストをするエンジニアだけでなく、プロダクトを依頼しているクライアントもチームの一員として開発に参加するので、結果的にどんなことが求められているかについて、実装するメンバーがより直接的に理解することができます。最初に行われるスプリントプランニングミーティングでは、バックログから優先順位の高い機能をピックアップし、短期間でどこまでの開発を行うのかを決定し、作業をするメンバーに仕事が振り分けられます。

毎日行うこと

スクラム開発の特徴のひとつでもあるのが、スプリント実施中に毎朝必ず行われる「デイリースクラム」という簡単なミーティングです。デイリースクラムでは、それぞれのメンバーが前日に行ったことと、当日行うこと、発生している問題についての報告を行います。特に問題がなければそのまま開発作業は進行しますし、問題があれば全員でそのことについて考えて、変更や修正事項があれば適宜対応していきます。

最後に行うこと

スプリントの最後には、メンバー全員が揃ってプロダクトの確認作業を行う「スプリントレビュー」という工程があります。開発した機能を実際に作動させながらクライアントと作業者が同時にプロダクトを確認することができるので、この場で問題がなければその機能の開発は完結となります。ここで重要なのが機能を実際に動かしながら確認するということで、書面やキャプチャ画面等を使った確認にならないよう注意する必要があります。
ここでプロダクト完成ということになったら、最後は「スプリントレトロスペクティブ」というミーティングを実施します。ここでは、スプリント全体をメンバー全員で振り返り、良かった点や問題だった点の洗い出しを行います。問題点についてはなぜそれが起きてしまったのかについて議論し、どうすれば改善することができるかについて考えて、そこで出た結論を次のスプリントに活かすようにします。

 

こちらの記事も参考に

  • 経験があれば転職・フリーランスも

    スクラム開発を経験したエンジニアは、その開発手法により培った高いコミュニケーション力と新しい環境への順能力を武器に、転職やフリーランス成功への道が開けます。ただし、キャリアアップを視野に入れて行動を試みるエンジニアは数多くいることを忘れてはなりません。そうしたライバルと差をつけ成功させるには、有益な情報収集と強力なサポート力を期待できる転職エージェント選びが重要です。良い仕事に巡り合うためにも、転職エージェントやフリーランス向けエージェントは慎重に選びましょう。

  • 「スクラム現場ガイド」読書会に参加する

    思ったようにチームが機能せず、せっかくスクラム開発を採用していてもそれが成果につながらなくて迷いを感じている人や、これからスクラム開発を採用してみようと考えている人であれば、「スクラム現場ガイド」読書会に参加してみるとスクラム開発についての理解を深めることができ、問題の解決方法を見つけることができるでしょう。この会は「スクラム現場ガイド」を持参することができる人であれば、誰でも無料で参加することができます。

  • 方向性を決める舵取り役「プロダクトオーナー」

    スクラム開発のチームに関わるメンバーは少数で、何をするにしても全員で情報を共有しながら一緒に考えて行動するのが原則です。そのため、メンバーに指示を与えるような役割を持つ人はいませんが、情報を提供する役割を担う「プロダクトオーナー」がチームの舵取り役となります。プロダクトオーナーは、開発するプロダクトについてのことやメンバーのことなどについての詳細な情報を把握し、必要な情報をまとめてチームに提示し、全員で共有できるようにします。